生まれつきに臍が突出している状態で、大きく分けて臍ヘルニアと臍帯ヘルニアがあります。前者は出産後にへその緒が切断され、その後のへそ形成がうまくいかなかった場合に生じます。出生時のへその緒の処理がうまくいかなかったわけではありません。後者は出生前に腹壁の形成がうまくいかなかったことによるものです。
臍形成手術は前者の修正手術をおこなうものです。成長とともに腹直筋などがしっかりと形成されてくると改善していくこともあり、幼少時での手術はお勧めしておりません。
Treatment
治療
臍ヘルニアと臍突出では形態が若干異なるため、治療方法も少し変わります。
臍突出は機能的には障害がないため、整容面での治療になります。臍ヘルニアはヘルニア門が開いており、機能面にも影響を及ぼすことがあるので手術治療の適応があります。
軽症のものであれば1歳くらいまでに自然治癒が期待できるので、それ以降が手術時期となります。