皮膚の下に嚢腫(のうしゅ)と呼ばれる皮脂や角質などをため込んだ袋状のものが形成されてできた腫瘍の総称です。体中のいたるところにできる良性のできもので、多いできものの1つです。感染しなければ痛みを伴うことがないため、大きくなるまで放置している方も多いのですが、治療は切除以外に根治的治療はないため、早めに診察を受けることをお勧めします。
Treatment
治療
一般的な摘出方法
1.しわ方向を考慮して紡錘形に最小限の切開を行います。
2.皮膚開口部、嚢腫内容、嚢腫壁を完全に摘除します。
3.吸収糸、ナイロン糸で皮膚を縫合して傷を閉じます。
4.最終的に白い線状の傷痕になります。(部位や体質によっては赤みや膨らみが残ることもあります。)
くり抜き法(腫瘍の大きさや部位によっては行うこともございます。)
1.皮膚開口部を含めて丸く5mm程度くり抜きます。
2.嚢腫内容を排出させます。
3.極力嚢腫壁を破らないように摘除します。
4.小さな傷痕が残ります。粉瘤が大きい場合は皮膚陥凹が残ります。
切開排膿
赤く腫れて痛みがある場合(炎症が強い場合)は膿や嚢腫内容を除去するために、まずは切開排膿処置を行います。
その後炎症が落ち着いた段階で嚢腫壁の摘出を行います。