まぶたの悩み
ふたえ手術

Spec
ふたえ手術の種類
大きく分けて埋没法(メスを使わない)と切開法(メスで皮膚を切開する)があります。
埋没法が向いている人
- 初めてふたえ手術を検討している人
- 皮膚を切るのに抵抗がある人
- 腫れ、内出血を最小限にとどめたい人
切開法が向いている人
- まぶたの厚い人
- 埋没法でしたが後戻りした人
- 皮膚のたるみが強い人
Treament
治療
埋没法
メスを使用せず、極細の針糸を使用した腫れがすくないふたえ手術になります。瞼板法と挙筋法があります。


瞼板法のメリット・デメリット
メリット
- 固定源がしっかりしているので挙筋法より後戻りが少ないです。
- 希望のふたえ幅をつくりやすいです。
デメリット
- まれに瞼板炎を起こすリスクがあります。
- 糸の露出するリスクが挙筋法より少し高くなります。
- 閉瞼時に瞼板と皮膚を固定したところに皮膚陥凹が起きやすくなります。 まぶたの皮膚が薄い人はまれに糸の結び目が触れることがあります。
挙筋法のメリット・デメリット
メリット
- 幅広のふたえを希望する場合は適しています。(ふたえ幅:10mm以上)
- 糸の露出するリスクは瞼板法より低いです。
- 閉瞼時の皮膚陥凹は目立ちにくいです。
デメリット
- 挙筋腱膜、ミュラー筋を操作するので将来的に眼瞼下垂を起こすリスクがあります。
- 後戻りするリスクが瞼板法より高いです。
埋没法には結節法(2点留め、3点留めなど)、ループ法、クリニック独自の変法など様々ありますが、 どれにもメリット・デメリットがあり、これが一番というものはありません。当クリニックで行っている、スタンダード法とプルーラル法も同じであり、どちらが優れていると比較できるものではありません。ご自身のまぶたの状態や将来的なことも考慮したうえで術式を検討いたします。当クリニックではそれらの説明をしたうえでご自身に合ったふたえを提案させていただきます。


後戻りが多いと言われている原因の一つとして、糸が切れることがいわれていますが、それ以外にも瞼板と皮膚の圧着部が少ないことも原因の一つになります。これを改善するため、圧着部分を増やす方法としてループ法があります。結節法に比べ、針糸を皮下に通す距離が長くなるため、結節法に比べて少し煩雑になります。糸を適切な層で挿入することでより自然な仕上がりになります。ただ結節法がループ法より劣っているとは言えない点もあります。後戻りがしにくいという点ではループ法には劣っていますが、きれいな元のまぶたに戻したい時には結節法の方が勝っています。糸が通っている瞼板と皮膚の間には瘢痕と言われる索状物が形成されるため、これが強いほど、糸を外した後もふたえの痕が残りやすくなるからです。よって取れにくい・後戻りしにくい埋没ふたえ手術をした場合は、それだけ多くの瘢痕が形成され、将来的にふたえのラインを変えたいときや、ひとえに戻したいときにはうまく修正ができない可能性もあるのです。また埋没法だからといって何回も修正ができるというものではありません。
切開法
メスを使用した後戻りしにくいふたえ手術になります。部分切開法と全切開法があります。
部分切開法が向いている人
- 以前埋没法でしたが戻ってしまった人。
- 術後の腫れ、内出血をできるだけ抑えたい人。
全切開法が向いている人
- 以前埋没法でしたがすぐに戻ってしまった人。
- 腫れぼったい目も改善したい人。
- 皮膚のたるみが多い人。
- もともと開瞼の程度に若干の左右差がある人。
●部分切開法
希望の形状やまぶたの状態により、1か所の切開(7~8mm程度)、数か所の切開(数ミリ程度)をおこないます。
- 施術時間
- 45~60分程度
- 麻酔
- 部分(局所)麻酔、まぶたの表と裏に細い針でおこないます。
- 使用する糸
- 細い針糸(ナイロン)を使用。
(場合により、吸収糸使用。)
- 経過
-
- 個人差はありますが5~7日腫れることがあります。
- まぶたを擦る動作は後戻りの原因にもなるので術後はできるだけこすらないようにしてください。
- 術後は腫れの影響で当初の予定ラインより幅が広く感じることがあります。ふたえのラインが馴染むまでは1~2カ月程度かかります。
- 洗顔、洗髪は当日から可能です。
- 翌日からシャワー浴は可能です。3日後から入浴が可能です。1週間程度は腫れやすい時期なので短めの入浴でお願いします。
- 洗顔、洗髪は翌朝から可能です。
- 術後3日目から化粧可能です。化粧落としの際はあまり擦らないように注意してください。
- まれに内出血を生じることがあり、この場合は1~2週間程度目立つ時期があります。
- 抜糸が必要であり、1週間前後で再診が必要になります。
- コンタクトレンズの使用は1週間程度控えることを推奨しています。
- 術後は抗生剤の内服と外用(軟膏)を数日間おこなっていただきます。
●全切開法
ほぼまぶたの幅(30mm程度)で切開をおこないます。余剰な皮膚や脂肪もあわせて切除することができます。もともと目の開きに若干の左右差を認めていた場合も修正が可能です。
- 施術時間
- 60~90分程度
- 麻酔
- 部分(局所)麻酔、
まぶたの表に細い針でおこないます。
- 使用する糸
- 細い針糸(ナイロン)を使用。
(場合により、吸収糸使用します。)
- 経過
-
- 個人差はありますが1~2週間程度腫れることがあります。
- 余剰な脂肪を切除した場合は一時的に腫れやすくなることもあります。
- まぶたを擦る動作は後戻りの原因にもなるので術後はできるだけこすらないように注意してください。
- 術後は腫れの影響で当初の予定ラインより幅が広く感じることがあります。ふたえのラインが馴染むまでは2~3カ月程度かかります。
- 翌日からシャワー浴は可能です。3日後から入浴が可能です。1週間程度は腫れやすい時期なので短めの入浴でお願いします。
- 洗顔、洗髪は翌日から可能です。洗髪時はできるだけ下を向く時間を少なくしてください。
- 手術当日はシャワー浴、翌日から入浴が可能です。
- 術後3日目から化粧可能です。化粧落としの際はあまり擦らないように注意してください。
- 内出血を生じることがあり、この場合は1~2週間程度目立つ時期があります。
- 抜糸が必要であり、1週間前後で再診が必要になります。
- コンタクトレンズの使用は1週間程度控えることを推奨しています。
- 術後は抗生剤の内服と外用(軟膏)を数日間おこなっていただきます。
Spec
特徴
ふたえ手術の一般的知識、知っておいてほしいこと
- 平行型と末広型があります。
日本人は末広型が多くみられます。 - どちらの形になるかは蒙古襞が大きな要因になります。なので平行型のふたえを希望される場合は目頭切開が必要になることもあります。
- まぶたの状態によっては切開法を選択した方がよい場合があります。
- もともと眼瞼下垂がある人はかえって不自然なふたえになることがあります。
この場合、眼瞼下垂の手術をお勧めしております。
デザインに時間をかける理由
ふたえの幅も大切ですが、ふたえの長さも大切です。まぶたの性状によっては目尻までしっかりふたえができにくい方もおられます。手術前のシミュレーションで、糸を瞼板や皮下を通す長さ、位置などを考慮してデザインさせていただいております。
当院で埋没法(瞼板法)を推奨している理由
当院で埋没法(瞼板法)を推奨している理由 整容面も大事ですが、それだけにとらわれて機能面に影響を与えているのでは、当クリニックの『ずっと美しく』のコンセプトに反することにもなるからです。また、アジア人のふたえ幅は一般的に10mm以下が多いことも理由の一つです。(10mm以上のふたえ幅を希望する場合は挙筋法を検討します。)
埋没法(瞼板法)による閉瞼時の皮膚陥凹について
瞼板法のデメリットとして閉瞼時に瞼板と皮膚を糸で圧着させているところに陥凹が目立つことがあります。個人差がありますが、どうしても目立って気になる方には切開法をお勧めしております。
目頭切開

Spec
特徴
- 目頭に被っている皮膚を蒙古ひだと言い、文字通り蒙古人(東洋人・日本人)に特徴的です。
- 蒙古ひだを解除することで、今までより目が大きくなった印象や大人びた印象になります。また離れた目の印象を改善させるのにも効果的です。
- 平行型のふたえを希望する場合に必要になることがあります。
- 上まぶたの逆まつげ(睫毛内反)の治療として行うこともあります。
- 一般的に蒙古ひだがあると『かわいらしさや幼さ』の印象を与えるので、今は逆に蒙古ひだ形成を希望される方もおられます。
- 目頭間の距離や目の形状などからお勧めしないことがあります。(例:目頭間の距離が33mm以下の方)
- Z形成やW形成を基本として個々に合わせて切開位置や切開範囲を設定して治療するのが一般的です。
Treament
治療
目頭切開には様々な方法がございます。まぶたの性状やご本人様の希望を考慮して術式を検討させていただきます。代表的な術式として以下のものがございます。
Z形成



W形成



蒙古ひだ形成



上まぶたのたるみ

Spec
特徴
上まぶたのたるみ取りは、まぶたや眉下などを切開し、余分な皮膚や皮下脂肪を切除して、スッキリとした目へ戻す施術です。
まぶたの腫れぼったさを悩んでいる方や、眼瞼下垂の保険適応基準を満たさないが、たるみが気になる方が適応になります。
(*眼瞼下垂の保険適応基準については診察時にご説明させていただきます。)
以下のようなお悩みをお持ちの方におすすめ
- まぶたの腫れぼったさを感じる方
- ふたえ幅が狭くなった方
- 奥ふたえになりひとえに見える方
- 目が小さく見えるようになった方
- マスカラやアイラインが以前よりうまく決まらなくなった方
- 高周波(RF)や超音波(HIFU)機器を試したが効果が少ない方
Treament
治療
治療は眼瞼下垂の手術に準じて行います。
手術の詳細については眼瞼下垂症のところを参照してください。
除皺術
・睫毛上皮膚切除
- まぶたの皮膚が薄い方
- ふたえを希望する方
・眉毛下皮膚切除
- まぶたの皮膚が厚い方
- もともとひとえでふたえにしたくない方
挙筋前転法(短縮法)
- 機能的には特に問題はないが、もう少し大きな目を希望される方
メリット | デメリット | |
---|---|---|
睫毛上皮膚切除 | 切開した傷跡がふたえのラインと重なるので目立ちにくいです。 | まぶたの皮膚が厚い方は逆に腫れぼったい印象になることがあります。 |
眉毛下皮膚切除 | 元々ふたえの方は自然なふたえになりやすいです。 まぶたの皮下脂肪を同時に切除することもできるのでスッキリとした目元をつくることができます。 |
眉下に一本の白い線状の傷跡が残り、まれに目立つ方がいます。 |
眉毛下皮膚切除 | よりぱっちりとした目元になります。 | 腫れぼったいまぶたの人はより厚ぼったく感じることがあります。 |
下まぶたのたるみ

Spec
特徴
一般的に高齢者に多くみられますが、遺伝的な要素も原因の一つとしてあり、若年層でもたるみとして認識され目立つことがあります。目の下のクマとも認識されることが多く、黒グマと言われています。
主な原因
- 眼瞼軟部組織の支持性の低下
- 支持性の低下にともなう眼窩脂肪の逸脱
- 頬部軟部組織の下垂による眼窩下縁の扁平化と陥凹
- 眼窩周囲の解剖学的要因


下まぶたのクマ3種類
青グマ(血流障害)
特に女性の場合は月経時に血流のうっ滞が悪化すると言われており、クマが目立つ傾向にあります。
黒グマ(たるみ・シワ)
加齢や遺伝的・解剖学的要因が原因としてあります。
茶グマ(炎症後色素沈着)
眼瞼の皮膚には汗腺や皮脂腺がほとんどないため、保湿機能が弱いと言われています。このため皮膚バリア機能は低下し、微細な炎症を起こしやすく、色素沈着しやすい状態にあります。
Treament
治療
たるみ・しわの部位、程度には個人差があり、治療には様々な選択肢があります。除皺術、脱脂術以外にもヒアルロン酸注入や脂肪注入などを検討する必要があります。手術治療は、若年層のたるみに関しては経結膜アプローチ、高齢者で皮膚のたるみが強い場合は経皮的アプローチでおこなうことが一般的です。
経皮アプローチ




経結膜アプローチ




メリット | デメリット | |
---|---|---|
経皮アプローチ | 皮膚のたるみ強い場合は余剰皮膚が切除できるので脱脂後のシワが改善できる。ハムラ法を追加する場合は操作しやすいです。 | 傷跡が皮膚表面にできる。涙袋の形状に影響を与える可能性があります。 |
経結膜アプローチ | 傷跡が表からは見えない。涙袋の形状にあまり影響を与えません。 | 皮膚のたるみがあると術後に小じわが目立つことがありません。 |
ハムラ法
ハムラ法は正式名称を「眼窩脂肪移動術」といい、 アメリカの形成美容外科医であるハムラ氏が1996年に論文として初めて紹介したことから、その名前をとって「ハムラ法」と呼ばれています。具体的には、目の下にできた脂肪を移動させることにより、たるみやクマの解消をする治療法になります。下まぶたのシワが目立つ場合は有効的な手段です。




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