Birth deformities
生まれつきの変形
耳介の変形
特徴
比較的多いもので埋没耳(袋耳)というものがあります。耳介の上半が側頭部の皮膚に埋もれ込んだ状態をいいます。
指でつまんで引っ張り上げることができますが、指をはなすと元に戻ってしまいます。両側性にみられることもあります。耳の後面にある筋肉が影響していると言われています。その他に正面から見ると耳が大きく見える立ち耳、耳の上部が垂れて折れ曲がった垂れ耳や折れ耳、耳の上部がとがったスタール耳などがあります。
メガネやマスクをかけにくいこともあり、この場合は手術の適応になります。
治療
1歳未満では装具による矯正で改善することもあります。改善のない場合は必要に応じて手術をおこないます。
(就学前後で手術を検討するのが一般的です。)耳介の形状により、手術方法は様々です。
臍ヘルニア(臍突出)
特徴




生まれつきに臍が突出している状態で、大きく分けて臍ヘルニアと臍帯ヘルニアがあります。前者は出産後にへその緒が切断され、その後のへそ形成がうまくいかなかった場合に生じます。出生時のへその緒の処理がうまくいかなかったわけではありません。後者は出生前に腹壁の形成がうまくいかなかったことによるものです。
臍形成手術は前者の修正手術をおこなうものです。成長とともに腹直筋などがしっかりと形成されてくると改善していくこともあり、幼少時での手術はお勧めしておりません。
治療
臍ヘルニアと臍突出では形態が若干異なるため、治療も少し変わります。
臍突出は機能的には障害がないため、整容面での治療になります。臍ヘルニアはヘルニア門が開いており、機能面にも影響を及ぼすことがあるので手術治療の適応があります。
軽症のものであれば1歳くらいまでに自然治癒が期待できるので、それ以降が手術時期となります。
陥没乳頭とは
特徴
陥没乳頭は乳頭が突出せず、乳輪より奥へ引き込まれている状態です。美容・整容上もその形態が問題となりますが、それ以外にも出産後に授乳困難になる場合がございます。 保存的治療(持続的な吸引など)に抵抗する陥没乳頭は手術の適応になります。保険での治療が可能です。陥没乳頭には比較的軽症なものから重症なものまで様々です。手術方法も様々あり、ご本人の要望や重症度によって手術方法を検討する必要があります。重症例では再発のリスクが高くなります。
治療
- 陥没している乳頭を突出させ形態を良くし、再陥没しないようにする。
- できるだけ授乳が可能なように授乳機能を温存する。
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